●蛍光抗体法(モノクローナル抗体法)によるアサリの分析 |
アサリ浮遊幼生は形態での同定が困難でしたが、アサリ浮遊幼生のベラム(浮遊幼生が有する遊泳及び摂餌のための器官)にのみ反応するアサリ浮遊幼生特異的モノクローナル抗体を用いた同定手法(独立行政法人
水産総合研究センター 特許番号:特許第2913026号)によりアサリ浮遊幼生の同定・計数がより確実にできるようになりました。 |
分析方法 |
海水を水中ポンプ等で250〜500L揚水し、ネットでろ過します
ネットは目合い40μm(発生初期の浮遊幼生)または100μm(発生中期〜後期)を使用します(揚水量は、浮遊幼生の量及びネットの目合いによって変更) |
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採集したサンプルは氷冷し、分析室に持ち帰ります |
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目合い40μmメッシュ瓶で5〜50mLに濃縮し、凍結保存。分析時に解凍し使用します |
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TBSで数回洗浄し、上澄みを除去後、1次抗体を加えます |
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室温で1時間反応させたのち、TBSで数回洗浄し、上澄みを除去後、2次抗体を加えます |
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室温で1時間反応させたのち、TBSで数回洗浄し、蛍光顕微鏡へ |
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蛍光顕微鏡下において計数板を利用しアサリ浮遊幼生の発育段階別個体数
(トロコフォア、D状期、アンボ期、フルグロウン期)を計数します |
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蛍光抗体法 |
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(発色法) |
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